アダルト用語辞典:【濡れ場】
解説「濡れ場」
【濡れ場(ぬれば)】とは、映画やテレビドラマなどに登場する性交シーンのこと。
性交以外の性行為や、性描写のないヌードシーンも濡れ場と呼ばれることがある。
元来は浄瑠璃・歌舞伎で使われていた用語で、責め場と供に歌舞伎を盛り上げる性的描写場面の一つ。
アダルトビデオなどの撮影では実際に性交を行うことが多いのに対し、一般映画やテレビドラマの撮影ではそのような手法はごくまれであり、ほとんどは裸に見せかけ、布団などの中でそれらしい体勢で接吻や愛撫を交わすなどの演技をするという模擬的なものである。一般映画ではふつう、性交のシーンであっても卑猥になりすぎないようぼかした演出がなされるため、このような撮影手法でもかなりのリアリティを持たせることが出来るのである。
かつては性交や擬似行為を行うことは法律・条例・自主規制などで厳しく規制されており、大島渚監督の日本・フランス合作映画「愛のコリーダ」、武智鉄二監督の映画「黒い雪」、日活ロマンポルノなどでは起訴される騒動になったこともあった。