アダルト用語辞典:【媚薬】
解説「媚薬」
【媚薬(びやく)】とは、狭義には催淫剤と呼ばれ勃起不全の治療に使われる薬を言い、広義には性欲を高める薬、恋愛感情を起こさせるような薬を言う。「惚れ薬」とも称される。
肉体的な性機能の改善を目的とした精力剤、強壮剤も含まれる。
媚薬とは主に性的興奮を高める作用を持つ薬の総称であるが、その歴史は古く精力の付く薬や食品の総称ともとらえることができる。多くの場合こうした薬の作用は個人差が大きく、薬効の認識(信じ込む事によって何らかの改善がみられるプラセボ効果)によっても差異がある。基本的には精神を自在に操作することのできるほどの薬効成分は実用化されておらず、「惚れ薬」は架空の薬品と認識されている。
歴史的には大変古いが食用となる野菜や果物、獣肉等の産地、知識が偏っていた前近代においては、刺激性物質の入っている食材が媚薬とされることが少なからずあり、タマネギなど現代では一般的な食材も過去には媚薬扱いされていた。これは嗜好品の一般化した近年とは異なり、当時の人々が刺激性物質や化学物質に全く晒されていなかったために薬効が顕在化しやすかったのではないかという説がある。またプラセボ効果により、珍しい果実や食材に媚薬効果があるというふれこみで輸入・販売されることがあった。