アダルト用語辞典:【ミミズ千匹】
解説「ミミズ千匹」
【ミミズ千匹(みみずせんびき)】とは、膣の内壁が数多の蚯蚓(みみず)が蠢く様に不随意に蠕動する女性器を形容する言葉。
性交においてこれらの内壁が陰茎に絡みつくように刺激を与えることから、名器の代名詞として使用される。こうした女性器は希少とされ、「週刊ポスト」の取材に対して回答した美容外科医は、自身が触診を行ってきた体験から「数千人に一人くらいの割合ではないか」としている。
女性器の具合を蚯蚓に例えた表現は江戸時代末期には既に存在しており、「誹風柳多留」の102篇には「数千本 蚯蚓(みみず)を洗ふ 弓削(ゆげ)の母」という川柳が残されている。
しかし、こうしたミミズと名器を結びつける表現が脈々と受け継がれてきたかどうかについては確定的でないため、「ミミズ千匹」という成句については梶山季之が1967年に執筆した小説「女の警察」で取り上げられたものが初出であると考えられている。その後は鈴木則文の「温泉みみず芸者」など複数の作品で名器の形容句として使用されるようになり、世間へと浸透していった。